留学後 / 09

コミカレ生活

学習・履修・課外活動を無理なく進める。

01|はじめに:入学直後に確認すること

入学直後は、学校指定の留学生チェックイン、学生メール、履修登録、住居・通信の準備を確認します。渡米した人は、I-94(米国への入出国・在留記録)に表示される情報も確認し、不明点は学校の留学生担当窓口に相談してください。

F-1(米国でフルタイム就学する留学生向けの在留資格・学生ビザ区分)で学ぶ場合は、学校が定める履修量と在留上の条件を守る必要があります。授業を減らすとき、オンライン授業を選ぶとき、就労やインターンを始めるときは、事前に学校の留学生担当者へ確認してください。

この章では、コミカレ入学後の学期制度、履修登録、成績管理、課外活動を扱います。UC編入の条件そのものは「UC入学条件を確認」、TAG(指定条件を満たした学生の編入を保証する制度)や出願書類は「UC編入準備」で確認します。毎学期、必要科目と無理のない履修量を決めることが基本です。

02|学期制度と履修の基本

セメスター制とクォーター制

セメスター制クォーター制
主な学期秋学期/春学期秋学期/冬学期/春学期
UC編入必要単位60単位90単位
単位換算1約1.5
例SMC、DVCなどFoothill、De Anzaなど

UCでは60セメスター単位=90クォーター単位として扱われます。Foothillの通常クォーターは約12週間です。

注意点

  • 「単位が取れる授業」ではなく、必ずUCで認定される科目かASSIST(学校間の科目・単位の対応関係を調べる公式サイト)で確認。
  • 日本人F-1留学生はフルタイム履修にも注意。例えばSMCは秋学期・春学期 12単位以上、Foothillは秋学期・冬学期・春学期各12単位以上が原則です。
  • UC最低GPA(成績平均値)は州外学生で2.8ですが、競争率の高いキャンパス・専攻ではそれ以上が必要になる場合があります。

03|課外活動

UC編入の総合評価では、成績だけでなく優等プログラム、リーダーシップ、地域活動、学生自治会、受賞歴、特別なプロジェクトなども評価要素になります。専攻関連のインターン・ボランティア・就労経験・研究などは、編入用PIQ(経験や専攻への準備を伝えるUC出願の短いエッセイ)でも専攻への準備として説明できます。

活動例UC出願で伝えやすいポイント
専攻関連インターン/研究専攻への興味・準備
Club/学生自治会リーダーシップ・貢献
ボランティア地域社会への影響
優等プログラム/Academic プロジェクト学問への積極性

UCは、課外活動について一律の必要時間を定めていません。活動数だけでなく、自分の役割・行動・学びを記録しましょう。PIQの書き方と回答数・語数は「UC編入準備」で確認します。

推薦状は原則として不要です。UC出願フォームでは通常、推薦状を送らず、キャンパス・専攻から特別に求められた場合のみ提出します。

04|Cal-GETCとIGETCの違い

Cal-GETCは、UC・CSU(California State University:UCとは別のカリフォルニア州立大学群)への編入を見据えて、一般教養科目を履修する仕組みです。

2025年秋以降にカリフォルニア州のコミカレへ新規入学した学生は、基本的にCal-GETCを利用します。

それ以前から在籍している学生がIGETC(Cal-GETC以前の一般教養履修制度)を利用できるかは、学校の履修相談担当者に確認してください。

Cal-GETCは、UC編入前に大学1・2年次相当の一般教養科目をまとめて終わらせる仕組みです。UC入学そのものの必須条件ではありません。

主な内容は、English Communication、Math、Arts & Humanities、Social & Behavioral Sciences、Physical & Biological Sciences、Ethnic Studiesで、合計11科目・34セメスター単位です。各科目は原則C以上が必要です。

メリット:UC編入後の一般教養を多く済ませられ、志望キャンパスが未確定でも使いやすい。
注意:工学や生命科学・自然科学など一部STEM(科学・技術・工学・数学の分野)では、Cal-GETCより専攻準備科目を優先した方がよい場合があります。キャンパス・専攻ごとに確認が必要です。

05|ASSISTで必要科目を確認する

ASSISTは、カリフォルニア州のコミカレからUCへの科目・単位の対応関係を確認する公式サイトです。「このコミカレの授業が、志望UC・専攻のどの条件を満たすか」を確認できます。

使い方は、次の4ステップです。

対象年度 → 自分のコミカレ → 志望UC → 専攻

の順に選び、「View Agreement by Major(専攻別の履修対応表)」を確認します。

特に、次の順で確認します。

専攻準備科目 → 必須科目 → 自分のコミカレで対応する科目

「UCで認定される科目」だけでは専攻条件を満たすとは限らないため、専攻別の履修対応表まで確認することが重要です。

06|2年間の履修イメージ

以下は専攻未指定のサンプルです。実際にはASSISTの専攻準備科目を最優先に調整します。UCは60セメスター/UCで認定される90クォーター単位、7科目の分野条件(英作文2科目・数学1科目・その他4科目からなるUCの最低科目条件)、専攻準備科目を求めています。

セメスター制の例

Term単位種類例累計
秋学期 115一般教養+専攻English、Math、専攻準備科目15
春学期 115一般教養+専攻Critical Thinking、一般教養、専攻準備科目30
秋学期 215一般教養+専攻Science、Social Science、専攻準備科目45
春学期 215一般教養+専攻残り一般教養、専攻準備科目60

Cal-GETCをフルで使う場合は34セメスター単位が一般教養で、残りを専攻準備科目/選択科目に使うイメージです。ただし、専攻準備科目と一般教養が重なる場合もあります。

クォーター制の例

Term単位種類例累計
秋学期 115一般教養+専攻English、Math15
冬学期 115一般教養+専攻一般教養、専攻準備科目30
春学期 115一般教養+専攻Science、専攻準備科目45
秋学期 215一般教養+専攻一般教養、専攻準備科目60
冬学期 215一般教養+専攻一般教養、専攻準備科目75
春学期 215一般教養+専攻残り条件90

1年目
一般教養+基礎専攻準備科目

夏学期・冬学期
必要なら追加

2年目
専攻準備科目優先

60セメスター/90 quarter

UC 編入

履修の進め方は、上の学期別モデルを参照してください。

GPA管理のコツ: 数学・英語は早めに終え、ASSISTで指定された専攻準備科目を計画的に履修します。夏学期・冬学期は不足単位や一般教養を補う用途に使えますが、履修量を増やしすぎてGPAを落とさないことが重要です。UCは編入審査で全UC認定科目のGPA、特に専攻準備科目の成績を評価します。

07|参考・公式情報

最優先

  1. UC公式|編入の基本条件:60セメスター単位/90クォーター単位、7科目の分野条件、GPA、専攻準備科目。
  2. ASSIST:志望コミカレ → UC → 専攻の科目対応表。
  3. UC Admissions – Cal-GETC:現在の一般教養制度と34単位の内訳。
  4. UC Admissions – 編入 PIQs/Comprehensive Review:課外活動・PIQ・審査項目。
  5. 各コミカレの履修要項/編入支援センター:例としてSMCのCal-GETC・UC編入情報、Foothillのクォーター制・F-1履修情報。
費用・制度・締切は原稿に記載された年度の情報です。出願・手続きの際は、本文中の公式情報と進学先の案内で最新の条件をご確認ください。