留学後 / 11

UC出願後から入学まで

出願後の更新、合格後の手続き、入学準備を確認する。

01|はじめに:出願直後から合否発表まで

出願後は、UC(University of California:カリフォルニア大学群)からの連絡と、各キャンパスの出願者用ポータル(提出物・締切・合否を確認する個人用ページ)を定期的に確認します。

TAU(Transfer Academic Update)は、出願後に成績と履修予定を更新する手続きです。秋学期の最終成績と、入学までに履修中・履修予定の科目を、UC公式日程の優先締切までに報告します。

追加書類や補足フォームを求められた場合は、そのキャンパスの指示に従います。履修変更や成績上の問題も、指定された方法で報告します。

Waitlistは補欠待機のことです。登録の要否・期限・追加回答は大学ごとに確認します。補欠からの合格は保証されないため、すでに合格している大学の進学意思登録期限も管理してください。

合格通知を受け取った後は、以下の入学手続きへ進みます。

この章で分かること

UCへの編入合格後は、合格通知を受け取った時点で手続きが完了するわけではありません。UCの編入合格は、最終成績・履修状況・提出書類などの確認が完了するまで条件付き(最終確認前の暫定的な合格)であり、合格維持条件を満たさない場合や必要書類を期限内に提出しない場合には、合格が取り消される可能性があります。

合格後は、次の手続きを一つの流れとして管理します。

進学先の確定(SIR)、大学アカウントの開設、I-20(学校が発行する学生資格の証明書)の申請、F-1ビザの取得、住居、健康保険・予防接種、最終成績証明書、オリエンテーション、履修相談、履修登録です。

共通する手続きもありますが、締切と進め方はキャンパスごとに異なります。必ず進学先の合格者向けページと留学生向けページを確認してください。

手続きはキャンパスと入学年度で異なります。この章の共通手順で全体像を把握し、具体的な締切と提出方法は、自分の出願者用・学生用ポータルに表示される指示を優先してください。

02|合格後に必ず行う手続き

合格維持条件を最初に確認する

合格通知を受け取ったら、最初に出願者用ポータル上の合格条件書(Conditions of Admission/Conditions of Acceptance)などを確認します。

UCの編入合格は、正式な最終成績証明書と、出願時に申告した履修内容・成績・編入要件が確認されるまで最終確定ではありません。

授業の履修取消し、履修予定科目の変更、成績の大幅な低下、新しい学校での履修などが生じた場合は、進学先キャンパスへ速やかに報告してください。

最終在籍校で良好な学籍・成績状況を維持できない場合、UCが合格を取り消す可能性があります。

したがって、

「合格したから、コミカレの最後の学期は多少成績が下がっても問題ない」

とは考えないことが重要です。

SIRを提出して進学先を確定する

進学するUCを決めたら、Statement of Intent to Register(SIR:進学意思を大学へ正式に伝える手続き)を提出します。

秋入学の編入生について、UC全体では原則として6月1日がSIRの締切です。UCは同時に複数キャンパスへのSIR提出を認めておらず、最終的に一つのキャンパスを選択します。また、UCの案内ではSIR提出時に$250の返金不可の入学確約金が必要とされています。実際の請求・処理については進学先のポータルを確認します。

UCLAも2026年秋の編入について6月1日をSIRの締切としており、UC BerkeleyとUC San Diegoも同様に編入合格の受諾期限を6月1日としています。

Waitlistに残っている別のUCがある場合でも、進学先を失わないため、すでに合格している大学には期限までにSIRを提出することが原則です。

大学アカウントと学生用ポータルを有効化する

SIR提出後は、大学の学生用アカウント、メール、学生用ポータルをできるだけ早く有効化します。

これらは単なる大学メールではなく、その後のI-20、住居、オリエンテーション、健康関連の提出要件、履修相談、授業料、履修登録などの入口となります。

例えば、UCLAではUCLA Logon ID(UCLAのオンラインサービスにログインするためのID)を有効化します。UC BerkeleyではCalNet(大学の共通アカウント)とCalCentral(学生用ポータル)、UC San DiegoではTriton Checklist(入学手続き一覧)を中心に準備を進めます。

合格後は、個人メールだけではなく、

大学メール
出願者用ポータル
学生用ポータル
留学生用ポータル

を定期的に確認する習慣をつけることが重要です。

I-20を申請する

F-1学生ビザでUCへ入学する学生は、進学先大学からI-20を発行してもらう必要があります。

基本的な流れは、

SIR提出
↓
大学アカウント開設
↓
留学生用ポータルへアクセス
↓
パスポートと財政証明を提出
↓
I-20を申請
↓
大学による審査
↓
I-20発行

となります。

UCLAではSIRを提出した後にI-20申請手続きへ進みます。UC Berkeleyでは、合格受諾後にCalCentral上のNonimmigrant Information Form(NIF:I-20発行に必要な留学生情報フォーム)を完成させ、パスポート、資金証明書類などを提出してI-20を申請します。

I-20申請に必要な資金額は固定ではありません。各キャンパスが、授業料、諸費用、住居費、食費、保険料、個人費などを含む1学年分の費用を基に設定します。

特定の金額をそのまま使わず、I-20申請時に留学生用ポータルへ表示される最新額を確認してください。

UC Berkeleyでも、F-1学生には最低1年分の資金証明が必要です。必要額は、NIFと最新の費用見積額で確認します。

銀行残高証明・財政証明を準備する

I-20発行のためには、学費と生活費を支払えることを示す資金証明が必要です。

キャンパスによって細かな条件は異なりますが、典型的には以下の情報が確認されます。

銀行・金融機関名
口座名義人
利用可能残高
通貨
発行日
銀行のレターヘッド、ロゴ、印、署名など
英語表記または英訳

例えばUC Berkeleyでは、Personal Fundsとして提出する銀行残高証明書について、金融機関名、口座名義人、利用可能残高、通貨の記載があり、提出前3か月以内に発行され、英語で確認できることなどを求めています。

親などが資金提供者の場合は、本人名義の残高証明だけでなく、資金提供者の銀行残高証明書、扶養・資金提供宣誓書(Affidavit of Support)、財政状況申告書(Confidential Financial Statement)などが必要になる場合があります。UCLAも、F-1関連書類としてこれらの様式を用意しています。

日本円の残高証明を受け付けるか、USD換算が必要か、翻訳を本人が行ってよいか、Certified Translationが必要かなどはキャンパスによって異なります。

SEVIS I-901費用(留学生情報システムの登録費用)とF-1ビザの手続きを行う

I-20が発行されたら、初めてF-1ビザ申請へ進むことができます。

新規F-1学生の一般的な順番は、

I-20を受領
↓
内容を確認・署名
↓
SEVIS(米国の留学生情報を管理するシステム) I-901費用を支払う
↓
DS-160(オンラインで記入する米国の非移民ビザ申請書)を作成
↓
ビザ申請料を支払う
↓
米国大使館・領事館で面接を予約
↓
F-1ビザ面接
↓
ビザ発給
↓
渡航

となります。

UCLAも、新規F-1学生についてI-20取得後にSEVIS I-901費用を支払い、その後DS-160、ビザ申請料、面接へ進む手順を案内しています。

米国国務省は、学生ビザの面接でパスポート、DS-160確認ページ、必要な支払い領収書、I-20などを準備するよう案内しており、追加で学業記録や資金を示す証拠書類を求められる場合があります。

新規F-1学生は、I-20に記載されたプログラム開始日の30日より前にはF-1として米国へ入国できません。また、ビザの発給は米国への入国そのものを保証するものではなく、最終的な入国判断は入国審査地で米国税関・国境警備局(CBP)が行います。

ビザ発給前の変更不能な航空券購入は避けることが推奨されます。米国国務省もビザが発給されるまで最終的な渡航計画を確定しないよう案内しています。

すでにコミカレでF-1在留資格を持つ学生は、新規I-20の申請ではなく、SEVIS記録の移管(学校間で留学生情報を引き継ぐ手続き)になる場合があります。

現在のコミカレのDSO(留学生の在留手続きを担当する学校職員)と、進学先UCの留学生担当窓口の双方へ連絡し、移管日を設定してください。

UCLAではSEVIS記録の移管完了後に編入用I-20が発行されます。UC Berkeleyにも移管専用の手続きがあります。

最終成績証明書を提出する

コミュニティカレッジで最後の学期の成績が確定したら、進学するUCへ正式な最終成績証明書を送付します。

秋入学の場合、UC全体では正式な最終成績証明書の提出期限は原則7月1日で、その他の公式書類やAP(高校段階で大学レベルの科目を学ぶプログラムと試験)・IB(国際バカロレアという教育プログラムと資格)等の試験結果は原則7月15日です。

基本的には、在籍したすべての大学から正式な成績証明書を送ります。電子提出の場合も、単なるPDF添付メールではなく、大学が認める指定の電子成績証明書送付サービス等が必要な場合があります。紙の場合は、発行機関から直接送付された正式な厳封済み成績証明書を求められるのが一般的です。

高校の成績証明書、卒業証明書、卒業証書等についてはキャンパスおよび合格条件書によって扱いが異なります。UC全体の案内では高校等の学業記録を求められる場合がありますが、UC San Diegoでは編入生について原則すべての大学の成績証明書を提出し、高校成績証明書は米国史・制度要件(American History & Institutions)など特定の場合に使用すると案内しています。

高校の成績証明書が必要かは、キャンパスと本人の履修歴で異なります。

「出願者用ポータルの必要書類に表示されたものをすべて提出する」

とするのが安全です。

住居を申し込む

大学寮を希望する場合、住居はSIRとほぼ同時に取り掛かる必要があります。

住居申請の締切は大学によって異なり、入学関連書類より早い、またはほぼ同時期に設定されることがあります。入居保証がある大学でも、申請締切や住居の入居案内の受諾締切を逃すと保証対象外になることがあります。

例えば2026年秋では、UC Berkeleyの新規編入生は一定条件のもと1年間の入居保証があり、6月1日までに入学を受諾し、6月2日までに住居申請を提出することが条件の一つでした。住居の入居案内が届いた後も通常約5日以内に受諾する必要があります。

UCLAでは2026年秋の新規編入生について住居申請締切が6月1日に設定されています。期限内に申し込む編入生は、条件を満たせば複数年度にわたる入居保証の対象となる制度があります。

つまり、

「ビザが取れてから寮を探す」

では遅い可能性があります。

住居申請は早期に行い、航空券購入はビザ発給後に行う、というように別々に管理することが重要です。

健康保険を確認する

UCでは学生に健康保険への加入が求められ、登録学生は原則としてUC SHIP(UCが提供する学生向け健康保険)に自動加入します。ただし、同等の条件を満たす別の保険がある場合は、キャンパス所定の条件に従って免除申請ができることがあります。

したがって、

「日本の留学保険に入ればUC SHIPは不要」

とも、

「留学生はUC SHIPを絶対に免除できない」

とも一律には言えません。

例えばUCLAは留学生向けに追加の免除条件を設けており、旅行保険など一部の保険は免除申請要件を満たさないと明記しています。UC Berkeleyでも全学生がSHIPに自動加入されますが、同等条件の保険がある学生は期限内に免除申請が可能です。

保険料は高額になる可能性があるため、UCからの費用見積額を確認する際は授業料だけではなく健康保険も含めて資金計画を立てます。

予防接種と結核のリスク確認を完了する

UCでは新入生に予防接種と、結核(Tuberculosis:TB)のリスク確認が求められます。具体的な提出方法と締切はキャンパスによって異なります。

主な確認対象は、麻疹・おたふくかぜ・風疹(MMR)、水痘(Varicella)、破傷風・ジフテリア・百日咳(Tdap)、年齢条件に該当する場合の髄膜炎菌ワクチンなどです。

結核については、まずTB Risk Screening(結核感染リスクを確認する質問票)に回答し、高リスクと判定された場合に追加検査を求めるキャンパスがあります。全員が必ず血液検査を受けるという意味ではありません。

UC San Diegoの2026〜2027年度の要件でも、全新入生が質問票に回答し、高リスクの場合に結核検査が必要とされています。

日本出発前に母子手帳を確認し、必要に応じて医療機関で英文の予防接種記録や検査記録を用意しておくと手続きを進めやすくなります。

オリエンテーションと履修相談を完了する

編入生も、新入生オリエンテーションや履修相談への参加が必要です。

ここでは大学生活の説明だけではなく、

編入単位
専攻の履修要件
一般教養科目
卒業要件
科目選び
学業規則(Academic Policies)
卒業までの履修計画

など、編入後の履修に直接関係する内容を確認します。

UC Berkeleyには、Golden Bear Advising(履修相談)、Golden Bear Prep(入学前学習)、Golden Bear Orientation(対面オリエンテーション)などの新入生プログラムがあり、新入学の学部生には必須項目があります。2026年秋の編入では、Golden Bear Advisingが6月中旬から下旬、履修登録が7月、対面オリエンテーションが8月に設定されました。

UCLAでは新入生オリエンテーションが編入生にも必須とされており、2026年秋ではオリエンテーション登録期限が7月1日でした。オリエンテーションでは履修アドバイザーと履修について確認し、最初のクォーターの履修登録を行います。

クラス分けテストが必要か確認する

すべての編入生が同じクラス分けテストを受けるわけではありません。

専攻、過去の履修科目、英語要件、Math、Chemistryなどによって必要なテストが異なります。

例えばUCLAでは、英語を母語としない学生向けの科目配置試験(ESLPE)が必要になる場合があります。数学や化学の診断テストも、該当者はオリエンテーション前に確認します。

したがって、

「クラス分けテスト:全員必須」

ではなく、

「学生用ポータルで自分に必須となっているクラス分け・診断テストを確認」

とするのが適切です。

履修相談後に履修登録を行う

編入生の場合、コミュニティカレッジの単位がどのようにUCで認定されているかを確認しながら、専攻アドバイザーや所属学部のアドバイザーと卒業までの計画を立てます。

編入直後に重要なのは、

どの編入単位が反映されているか
専攻準備科目がどこまで完了しているか
履修前提科目を満たしているか
一般教養科目の残り
大学3・4年次相当の専攻科目
卒業までに必要な単位

を確認することです。

特に編入生は4年制大学での在籍期間が比較的短いため、最初の学期から卒業までの大まかな卒業までの履修計画を作っておくことが重要です。

学生証を準備する

各キャンパスでは、学生証用の写真提出や本人確認手続きがあります。

例えばUCLAでは2026年秋の編入に対し、7月1日までにBruinCard用写真を提出するよう案内しています。

UC Berkeley、UC San Diegoなどでも学生証の手続きがありますが、提出方法や受取時期は年度により異なるため、学生用ポータル上の指示に従います。

学資援助・奨学金を確認する

留学生は、米国市民やEligible Noncitizen向けの学資援助とは条件が異なります。

UCは留学生の学部生について、一般的な学生ローンの対象外であり、利用可能な奨学金も限定的であると案内しています。そのため、奨学金を前提としてI-20用の資金計画を立てるのではなく、確定した確定した資金のみを基準に準備することが重要です。

キャンパス独自奨学金や学部・部門の奨学金を受けられる場合は、受諾締切、必要書類、支給額、I-20申請時の資金証明への利用可否を確認します。

居住区分申告など大学指定フォームを完了する

新入生には、入学手続き以外にも大学指定の事務手続きがあります。

主な例は、Statement of Legal Residence(SLR:授業料の居住区分などを判断する申告)、Emergency Contact(緊急連絡先)、Financial Responsibility Agreement(支払い責任に関する同意)です。

さらに、学生行動規範の研修(Student Conduct Training)や性暴力防止研修(Sexual Violence Prevention Training)があります。

特にSLRは新しいUC学生に必要となる手続きであり、未提出の場合は居住区分の判定や授業料の算定に影響する可能性があります。

キャンパスポータルの未完了項目一覧(To-Do List)に表示される必須項目は、「重要そうなものだけ」ではなく、原則すべて確認することが必要です。

サマーセッションを履修する場合

秋編入合格者が正式な秋クォーター/セメスター開始前にサマーセッションを履修したい場合は、授業登録の前に入学担当窓口、留学生担当窓口、履修アドバイザーへ確認することが重要です。

夏学期開始によって、I-20のプログラム開始日、SEVIS記録、健康保険、住居、オリエンテーション、授業料等の扱いが通常の秋学期開始と異なる場合があります。UC Berkeleyも、秋入学予定者が夏から開始する場合についてI-20やSEVISの特別な案内を設けています。

そのため、サマーセッションを希望する学生は「秋学期開始用の一般スケジュールをそのまま使用する」のではなく、すべての手続きを早めて確認します。

03|必要書類とファイルを管理する

合格後は、同じ書類を入学担当窓口、留学生担当窓口、ビザ面接、住居、健康関連の手続き用ポータルなど複数の場面で使用する可能性があります。そのため、出願時以上に書類管理を整理しておくことが重要です。

書類主な用途推奨ファイル名
パスポートの顔写真ページI-20、ビザ、本人確認passport_page.pdf
正式な最終成績証明書入学最終確認、編入単位final_transcript.pdf
高校成績証明書キャンパスから要求された場合high_school_transcript.pdf
卒業証書/Graduation Certificateキャンパスから要求された場合diploma.pdf
銀行残高証明書I-20、ビザの財政証明bank_statement_YYYYMM.pdf
資金提供者の宣誓書/資金援助フォーム親等が資金提供者の場合sponsor_affidavit.pdf
奨学金・資金提供の証明書資金証明scholarship_award.pdf
英語力証明のスコアキャンパスから公式スコアを要求された場合english_score.pdf
I-20ビザ・入国・F-1在留資格i20_uc_campus.pdf
I-901 Payment Confirmationビザ面接・入国時の確認用sevis_i901_receipt.pdf
F-1ビザページ入国・大学手続きf1_visa_page.pdf
I-94(米国への入出国・在留情報の記録)入国後の在留記録の確認i94.pdf
予防接種記録予防接種要件immunization_record_en.pdf
結核検査/スクリーニング書類健康関連の提出要件tb_screening.pdf
住居契約入居手続きhousing_contract.pdf
学生証用写真学生証student_id_photo.jpg

正式な成績証明書については、自分でスキャンしたPDFが「正式な」と認められるとは限りません。UCは正式書類について、学校から直接送付する方法、認定された指定の電子成績証明書送付サービス、正式な厳封済み成績証明書などを指定しています。

銀行残高証明書は「残高があること」だけでは十分ではなく、少なくとも金融機関、口座名義、残高、通貨、発行日などが明確に確認できるものを準備します。Berkeleyでは3か月以内のStatementを求めているため、半年以上前に取得して使い回すのではなく、I-20申請時期に合わせて新しいものを取得するのが安全です。

資金証明の必要額については、

必要金額:キャンパス・年度ごとに異なる

各キャンパスがI-20申請時に提示する最新の必要資金額を確認してください。

04|キャンパス別の違いを確認する

1. UC San Diego(UCSD)

UC San Diegoでは、学生は8つの学部カレッジのいずれかに所属します。学部カレッジは専攻とは別の教育組織で、それぞれに一般教養要件があります。編入生は、専攻の履修相談に加えて、所属カレッジの編入生向け要件も確認してください。

合格受諾後はTriton Checklistを中心に手続きを進め、留学生はI-20の申請とオリエンテーションを行います。2026年秋の編入では、SIRが6月1日、正式な最終成績証明書が7月1日、結核・予防接種関連の提出が7月15日でした。未完了の場合は、Hold(履修登録などが制限される状態)が設定されることがあります。

UCSDは学生システムを移行中です。過年度に使われた履修登録システム名(WebReg)だけに頼らず、Triton Student System(UCSDの学生用システム)または学生用ポータルで最新情報を確認してください。

2. UC Berkeley(UCB)

UC Berkeleyでは、CalCentralという学生用ポータルを中心に手続きを行います。留学生はNonimmigrant Information Form(NIF:I-20発行に必要な留学生情報フォーム)を提出し、パスポートと資金証明書類などをアップロードしてI-20を申請します。2026年秋から、従来のビザ関連書類の発行手数料は廃止されました。

編入生向けには、Golden Bear Advising、Golden Bear Prep、Golden Bear Orientationがあります。2026年秋は、Golden Bear Advisingが6月16日〜30日、履修登録開始が7月14日、対面オリエンテーションが8月20日〜24日でした。履修登録に関わる必須項目が含まれるため、案内を確認してください。

2026〜2027年度の新規編入生は、条件を満たす場合に1年間の入居保証を利用できました。2026年秋はSIRが6月1日、住居申請が6月2日で、締切が連続していました。

UC SHIP(UCの学生向け健康保険)には自動加入しますが、条件を満たす別の保険があれば免除申請ができます。2026年度は、7月15日までの申請は延滞料なし、8月15日が最終締切でした。健康関連の提出期限は7月31日が基準でした。

3. UCLA

UCLAでは、合格後にUCLA Logon IDを有効化し、新入生チェックリストに沿ってSIR、住居、オリエンテーション、BruinCard(学生証)、成績証明書の手続きを進めます。2026年秋の編入では、SIRと住居申請が6月1日、オリエンテーション登録、BruinCard用写真、春学期までの正式な成績証明書が7月1日締切でした。

新入生オリエンテーションは編入生にも必須で、履修相談と最初の履修登録が含まれます。学生によっては、ESLPE(英語)、数学、化学などのクラス分け・診断テストが必要です。

留学生はSIR後にI-20を申請し、SEVIS I-901費用の支払いとF-1ビザ申請へ進みます。到着後は、留学生向けオンラインオリエンテーション(iSTART Online Orientation)と在留確認を行います。第1クォーターの第2週までに完了しない場合、学生アカウントの手続き保留(Hold)やF-1在留資格に影響する可能性があります。

UCLAでもUC SHIPに自動加入しますが、条件を満たす別の保険があれば免除申請ができます。2026年秋の学部生の通常申請締切は9月20日でした。

合格後の手続きは、すべてを一列の順番で進めるものではありません。進学先の確定後、住居・健康関連の提出・最終成績証明書・履修準備を、それぞれの締切に合わせて並行して進めます。I-20とビザの手続きは、新規学生かSEVIS移管かで分かれます。

05|時系列チェックリスト

以下は、特定のUCに依存しないように整理した、秋学期の編入生向けの推奨スケジュールです。実際のキャンパスの締切がこれより早い場合は、必ずキャンパスの締切を優先します。

時期やること重要ポイント
合格直後合格維持条件を読む合格は最終成績証明書確認まで条件付き
合格直後出願者用ポータルを確認To-Do、締切、必要書類を一覧化
合格直後SIRの期限を確認秋学期の編入生は原則6月1日
合格直後最終学期の履修を維持履修を取り消し、成績低下、履修変更は報告
数日以内大学アカウント/メールを有効化今後の連絡は大学メールへ移行する場合あり
2週間以内I-20申請準備パスポート、資金証明、資金提供者書類
2週間以内住居申請ビザ取得を待たず住居期限を確認
2週間以内オリエンテーション登録定員・実施日がある場合は早めに予約
2週間以内母子手帳・健康記録を確認予防接種と結核のリスク確認を準備
1か月以内I-20を取得氏名、生年月日、プログラム開始日等を確認
1か月以内SEVIS I-901費用領収書を保存
1か月以内DS-160・ビザ面接面接予約は早めに行う
1か月以内履修相談準備編入単位、専攻の履修要件を確認
1〜2か月以内正式な最終成績証明書を依頼春最終成績が確定次第送付
1〜2か月以内健康関連の提出要件を提出審査に時間がかかるため締切直前を避ける
1〜2か月以内UC SHIPを確認免除する場合は別保険が条件を満たすか確認
1〜2か月以内学生証用写真ポータルに指定がある場合提出
2〜3か月以内オリエンテーション参加履修相談を含む場合あり
2〜3か月以内クラス分けテスト必須と表示された場合のみ
2〜3か月以内履修登録専攻/GE/履修前提科目を確認
渡航1か月前F-1ビザを確認ビザ取得後に最終渡航計画を確定
渡航1か月前住居契約/入居を確認入居予約やチェックイン時間を確認
渡航1か月前重要書類を紙・PDF両方で準備パスポート、ビザ、I-20、資金証明など
渡航時I-20・パスポート・ビザを機内持込受託手荷物に入れない
米国入国後I-94を確認・保存入国情報に誤りがないか確認
到着後留学生チェックインキャンパス指定期限までに完了
到着後米国での住所・電話番号を登録F-1関連の必須手続きとなる場合あり
到着後学生証受取・入居キャンパス手順に従う
学期開始前最終時間割確認手続き保留がないか学生用ポータルで確認

UC全体で秋学期の編入生のSIRは原則6月1日、正式な最終成績証明書は7月1日、その他の公式書類/試験結果は原則7月15日という大きな節目がありますが、住居、健康関連の手続き、オリエンテーション、I-20はキャンパス独自締切となります。

手続きの全体像

合格直後:合格維持条件・進学意思登録・住居の締切を確認します。

進学先決定後:I-20関連手続き、住居、健康関連の提出、最終成績証明書、履修相談を並行して進めます。

入学前:必要なビザ・在留手続きと履修登録を完了し、大学指定のチェックインを確認します。

詳しい時期と確認事項は、上の時系列チェックリストを参照してください。

06|よくある失敗と注意点

第一に注意すべきなのは、「SIRを出せば合格確定」と考えてしまうことです。UCの合格通知は正式な最終成績証明書と合格維持条件の確認が完了するまで条件付きです。コミカレ最後のセメスター/クォーターで授業の履修を取り消したり、申告していた科目を取らなかったり、成績に問題が生じたりした場合は、黙って最終成績証明書を送るのではなく、進学先入学担当へ速やかに報告します。

第二に、締切を一つの日付だけで管理しないことです。SIR、住居、成績証明書、健康関連の手続き、保険、オリエンテーション、I-20はそれぞれ別の担当窓口が管理しており、同じ大学でも締切が異なります。Berkeleyの2026年秋の編入ではSIR翌日の6月2日が住居申請締切だったように、短期間に複数の手続きが集中することがあります。

第三に、I-20の準備をビザ申請直前まで放置しないことです。I-20申請には資金証明等が必要で、大学側の処理にも時間がかかります。Berkeleyは繁忙期のNIF/I-20処理について数週間を見込むよう案内しており、UCLAも、F-1関連書類の処理日数を営業日単位で案内しています。

第四に、残高証明を早く取りすぎないことです。少なくともBerkeleyでは銀行残高証明書は提出前3か月以内である必要があります。古い残高証明、口座名義が不明な書類、通貨が書かれていない書類、日本語だけで内容を確認できない書類は再提出につながる可能性があります。

第五に、UC SHIPについて誤解しないことです。留学生であっても、条件を満たす同等条件の健康保険であれば免除申請可能なキャンパスがあります。ただし、日本の一般的な海外旅行保険が必ず免除条件を満たすとは限りません。必ず進学先の免除条件を確認します。

第六に、予防接種を渡米直前まで後回しにしないことです。記録の英文化、追加接種、TB検査などに時間が必要なことがあります。UCSDのように健康関連の提出要件の未完了が履修登録に影響するキャンパスもあります。

第七に、編入生だからオリエンテーションは不要だと考えないことです。UCLAでは編入生向け新入生オリエンテーションが必須であり、UC Berkeleyでも、入学準備プログラム(Golden Bear Experience)に履修登録へ影響する必須項目があります。

第八に、F-1の「新規学生」と「SEVIS記録を移管する学生」を混同しないことです。すでに米国内のコミカレでF-1在留資格を維持している学生は、現在の学校からUCへSEVIS記録を移管する手続きが必要になる場合があります。移管日以降は旧学校での就労資格などにも影響するため、現在のコミカレのDSOと進学先UCの留学生担当者の双方に確認します。

新規F-1の場合はプログラム開始日の30日前より早くF-1として入国できません。一方、継続中のSEVIS記録の移管には異なるルールが適用される場合があります。UCLAもSEVIS記録を移管する学生について到着時期に関する30日ルールの対象外と案内しています。

18歳未満で編入・渡米する学生については、住居契約、Medical Consent、Emergency Contact等で追加の保護者手続きが必要かを大学へ事前確認します。

2026年9月時点では、F-1・J-1の在留資格(留学生・交換訪問者向けの在留区分)に関する米国の制度・運用が変更過程にあります。UCLAも、2026年9月15日に発効予定の滞在期間に関する新ルールについて、Student and Exchange Visitor Program(SEVP:米国政府の留学生制度を管理する部門)からの詳細な運用案内を待っていると説明しています。

ビザ、I-20、入国、在留資格の維持は、過年度のブログや体験談ではなく、進学先の留学生担当窓口と米国政府の最新案内で確認してください。

07|全体の流れを一ページで確認する

UC合格後から入学まで

UCから合格通知を受け取った後も、入学手続きはまだ完了していません。

UCの編入合格は、最終成績、履修状況、正式な成績証明書などが確認されるまで条件付きです。合格維持条件を満たさなかった場合や、必要な手続きを期限までに完了しなかった場合には、合格通知や履修に影響する可能性があります。

合格後は、下記の項目をそれぞれの締切に合わせて並行して進めます。矢印は全項目に共通する必須の順序ではありません。

合格通知
↓
合格維持条件を確認
↓
SIRを提出し進学先を確定
↓
大学アカウント・学生用ポータルを有効化
↓
住居を申請
↓
パスポート・残高証明等を準備
↓
I-20を申請
↓
SEVIS I-901費用を支払う
↓
DS-160・F-1ビザを申請
↓
正式な最終成績証明書を提出
↓
健康保険を確認
↓
予防接種・結核のリスク確認を完了
↓
オリエンテーション・履修相談
↓
クラス分けテスト(必要な場合)
↓
履修登録
↓
学生証・住居への入居準備
↓
渡米
↓
留学生チェックイン
↓
UCで授業開始

秋学期の編入生の場合、UC全体ではSIRの締切は原則6月1日、正式な最終成績証明書は原則7月1日、その他の公式書類や指定された試験結果は原則7月15日です。ただし、住居、I-20、健康関連の提出要件、オリエンテーション、保険等の締切はキャンパスごとに異なります。

渡米前に準備する主な書類

パスポート

I-20

F-1ビザ

SEVIS I-901 Payment Confirmation

正式な最終成績証明書

必要に応じてHigh School 成績証明書/卒業証書

銀行残高証明書

資金提供者の宣誓書/資金援助フォーム

必要に応じて英語力証明のスコア

予防接種記録

結核のリスク確認/検査記録

住居契約

大学が指定するその他の必要書類

資金証明の必要額はUC・年度によって異なるため、固定された金額ではなく、進学先大学のI-20申請ポータルに表示される最新の必要資金額(Estimated Annual Expenses)を確認します。

特に注意すること

合格後もコミカレ最後の学期の成績と履修を維持する。

授業の履修を取り消したり変更したりした場合や、成績に問題が生じた場合はUCへ報告する。

SIRだけでなく住居、成績証明書、健康関連の手続き、オリエンテーションなどを別々に管理する。

I-20とビザの準備はできるだけ早く始める。

資金証明は最新の書類を用意する。

UC SHIPを免除する場合は、別の保険が大学の条件を満たしているか確認する。

予防接種と結核のリスク確認は日本にいる間から準備する。

編入生もオリエンテーションと履修相談を必ず確認する。

新規F-1学生はプログラム開始日の30日より前にはF-1として入国できない。

すでにコミカレでF-1を保有している場合は、新規ビザ手続きとは異なるSEVIS記録の移管手続きになる可能性があるため、現在の学校と進学先UCの留学生担当窓口双方へ確認する。

UC San Diego、UC Berkeley、UCLAを含め、手続きの名称・締切・ポータルはキャンパスおよび年度によって異なります。

必ず各キャンパスの合格者向けページ/留学生向けページで最終確認してください。

費用・制度・締切は原稿に記載された年度の情報です。出願・手続きの際は、本文中の公式情報と進学先の案内で最新の条件をご確認ください。