留学前 / 02
学校を知る
専攻・編入支援・住居・費用から学校を比較する。
01|はじめに:コミカレ・UCを同じ基準で比較する
- コミカレはコミュニティカレッジの略で、主に大学1・2年次相当の教育を行う2年制大学です。UC(University of California:カリフォルニア大学群)は、カリフォルニア大学群です。情報の見方は、公式=学校・公的機関の一次情報、参考値=比較の目安、要確認=出願年度に公式情報で再確認する項目、とします。
- 数値・実績は、掲載年度、対象者、指標がそろっている場合に限り比較します。最新の費用、入学条件、出願締切、住居情報は、必ず学校の公式サイトまたは国際学生窓口で確認してください。
02|学校を比較する基準
学校は、所在地、専攻、編入支援、住居、費用を同じ基準で比べます。知名度だけでなく、卒業後・編入後の目標と生活条件に合うかを確認しましょう。
比較の観点は、学びたい専攻、編入や卒業後の進路、英語・学習支援、住居、費用、安全面です。安全性は街の印象だけで判断せず、大学の安全情報や住居周辺の状況を確認します。
以下では同じ観点で各校を紹介します。数値に「要確認」とある場合は、まだ比較の根拠として使わず、対象年度と公式出典を確認してください。
各校で確認する共通項目
- 一言キャッチ
- 所在地・アクセス(+気候・治安メモ)
- 設立・規模(学生数)
- キャンパスの雰囲気・象徴
- 強い分野・人気専攻【教育の質】
- 評判・ランキング【評判】
- 進路・キャリア(編入・就職実績・著名な出身者)【キャリア】
- 留学生・日本人データ
- 合格率/編入の手応え
- 寮・住まい
- 公式サイト
03|コミカレ4校
コミュニティカレッジ(コミカレ)は、主に大学1・2年次相当の教育を行う学校です。留学生には学校ごとの英語力・学歴・資金証明などの入学条件があります。ESL(英語を母語としない学生のための英語教育)は英語を母語としない学生向けの英語教育です。ESLから始められるかは学校や入学区分により異なります。
1. Santa Monica College(サンタモニカ・カレッジ/SMC)
- 一言キャッチ:UC編入者数がカリフォルニア州内最多。UCLA編入を目指す学生に広く知られています。
- 所在地・アクセス:カリフォルニア州サンタモニカ(ロサンゼルス西部の海辺のリゾート都市)。メインキャンパスはビーチまで約1マイル、年間を通して温暖。SMCの学生証があればLA一帯の「ビッグ・ブルー・バス」が無料。観光地で明るい雰囲気(治安はエリアによる/※詳細はClery Actレポートで確認)。
- 設立・規模:1929年創立。学生約34,000人でカリフォルニア最大級のコミカレ。80以上の専攻。秋・冬・春・夏の4学期制。
- キャンパスの雰囲気・象徴:開放的なキャンパスと大きな図書館。真剣に学ぶ学生が多い一方、海辺の明るさもある。
- 強い分野・人気専攻:ビジネス・経済・物理・コンピュータサイエンス・コミュニケーション・美術など。
- 評判・ランキング:コミカレはランキングより編入実績を確認します。SMCは30年以上にわたり、UC編入者数が州内最多と案内されています。
- 進路・キャリア:UCLAへは年間約400名が編入(他校の2〜3倍)。
- 留学生・日本人データ:留学生は約1,700人(以前は約3,300人という数字も/年度差あり)、100か国以上から。日本は上位国籍の一つ。日本人の具体的人数は国際オフィスで要確認。
- 合格率/編入:入学はオープンアドミッション(原則として、所定の入学条件を満たした人を広く受け入れる仕組み)。UC編入者数は州内最多。
- 寮・住まい:大学寮は基本なし。ホームステイやアパート中心で、留学生向けの住居サポートあり(※最新は要確認)。
- 公式サイト:smc.edu
2. Diablo Valley College(ディアブロ・バレー・カレッジ/DVC)
- 一言キャッチ:UCバークレーへの編入者数トップクラスの名門コミカレ。
- 所在地・アクセス:カリフォルニア州プレザントヒル(Pleasant Hill|サンフランシスコ・ベイエリア東部、コントラコスタ郡)。San Ramonにもキャンパスあり。緑が多く、人口約3万人の静かで治安のよい住宅地。
- 設立・規模:1949年創立。学生約23,000人。40以上の専攻
- キャンパスの雰囲気・象徴:落ち着いた郊外の緑豊かなキャンパス。「じっくり学びたい人」向き。
- 強い分野・人気専攻:ビジネス・社会科学・医療系など。
- 評判・ランキング:全コミカレでも屈指の編入プログラムで知られる編入強豪。
- 進路・キャリア:UCバークレー・UCデービスへの編入者数は州トップクラス。SFやサンノゼ、サンディエゴ方面の大学へも。
- 留学生・日本人データ:留学生数 ※要確認(国際オフィス)。日本人数50~70人
- 合格率/編入:入学はオープンアドミッション。UCへ出願した学生の約80%が合格(2024年秋)。
- 寮・住まい:大学寮はなし。ホームステイ・シェアハウス中心。
- 公式サイト:dvc.edu
3. Orange Coast College(オレンジコースト・カレッジ/OCC)
- 一言キャッチ:ビーチとディズニーが近い、寮を持つ珍しいUC編入強豪校。
- 所在地・アクセス:カリフォルニア州コスタメサ(Costa Mesa|オレンジ郡)。ディズニーリゾートやビーチが近く、南カリフォルニアの温暖で開放的な環境。
- 設立・規模:1947年創立。オレンジ郡を代表する大規模コミカレ。
- キャンパスの雰囲気・象徴:南カリフォルニアらしい明るく開放的なキャンパス。
- 強い分野・人気専攻:一般的な編入向けプログラムが充実(※留学生に人気の具体的分野は要確認)。
- 評判・ランキング:UC・CSU(California State University。UCとは別のカリフォルニア州立大学群)への編入支援でトップクラスに位置づけられる編入強豪。
- 進路・キャリア:UC・CSUへの編入実績が豊富。
- 留学生・日本人データ:留学生数 ※要確認(国際オフィス)。日本人の人数は要確認です。
- 合格率/編入:入学はオープンアドミッション。UC・CSU編入は高水準。
- 寮・住まい:コミカレとしては珍しく学生寮を完備。住まい探しの負担が小さく、初めての留学でも安心。
- 公式サイト:orangecoastcollege.edu
4. De Anza College(デ・アンザ・カレッジ/De Anza)
- 一言キャッチ:シリコンバレーの中心。UC・CSU編入率がカリフォルニア最高クラス。
- 所在地・アクセス:カリフォルニア州クパチーノ(Cupertino|シリコンバレーの中心)。Apple・Google・Adobe・Intelなどの本社が車で数分。年間300日以上晴れる温暖な気候
- 設立・規模:1967年創立。学生約17,000〜25,000人(出典により差)。67の学位プログラム、97の証明書プログラム。4学期(クォーター)制。近隣のFoothill Collegeと姉妹校。
- キャンパスの雰囲気・象徴:スペイン風+モダンの赤い屋根・アーチ・噴水が印象的なキャンパス。
- 強い分野・人気専攻:コンピュータサイエンス・ビジネス・映像制作などに強い(立地を活かしたテック志向)。
- 評判・ランキング:UC・CSUへの編入率がカリフォルニアで最も高い水準の一つ。
- 進路・キャリア:シリコンバレー立地でインターン等の機会。USC・コロンビア・イェール・スタンフォード・NYUなど名門私大への編入実績も豊富。
- 留学生・日本人データ:留学生は約800人(在籍の約7%)。日本人の人数は要確認です。
- 合格率/編入:入学はオープンアドミッション(カレッジの合格率は約82%)。UCへ出願した学生の81%が合格(2024年秋)。
- 寮・住まい:大学寮は基本なし。ホームステイ中心(※要確認)。
- 公式サイト:deanza.edu
04|UC3校
UCは、カリフォルニア州が1868年に創設した10キャンパスの州立大学群です。研究水準が世界的に高く、編入生の多くがカリフォルニアのコミカレ出身です。ここでは特に人気の3校を紹介します。
※よく混同される「CSU(カリフォルニア州立大学)」とは別の大学群です。校名に「University of California/UC」が付くのがUCです。
1. UC Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校/UCB・Cal)
- 一言キャッチ:UCの旗艦校。米国公立大学の最高峰、”パブリック・アイビー”の筆頭。
- 所在地・アクセス:カリフォルニア州バークレー市。サンフランシスコ湾を見下ろす丘のカレッジタウン。SFまでBART(サンフランシスコ・ベイエリアの鉄道)などで約25〜30分。周辺に国立公園やトレッキングコースも。気候は温暖。
- 設立・規模:1868年創立(UC最古・旗艦校)。学生約33,000人。東京ドーム約107個分の広大なキャンパス。300以上の学位プログラム、700以上のクラブ。
- キャンパスの雰囲気・象徴:象徴はセイザータワー(時計塔・約90m、頂上からSF一望)。自由な気風と学生の活発さ・社会運動の歴史で有名。
- 強い分野・人気専攻:工学・EECS(電気工学・コンピュータサイエンス)・ビジネス・経済・化学・物理など、幅広い分野で高い評価を得ています。
- 評判・ランキング:US News世界ランキングでも公立最高峰クラス(世界9位)。パブリック・アイビー筆頭。
- 進路・キャリア:シリコンバレーに近くテック企業との連携・インターン機会が豊富。ノーベル賞受賞者を含む一流の教授陣(例:2021年ノーベル経済学賞のデヴィッド・カード)。孫正義氏(ソフトバンク)の出身校。
- 留学生・日本人データ:留学生は約6,800人(約16%)。日本人は約141人(2020年参考・日本人留学生からの人気は全米6位)。
- 合格率/編入:新入生は難関(一般に約11〜12%と言われる/※正確な最新値は要確認)。編入も競争的。
- 寮・住まい:大学寮あり(主に1〜2年生向け)。住居費は高め。
- 費用メモ:州外・留学生としての学費+ベイエリアの生活費。詳細は「お金を知る」ページへ。
- 公式サイト:berkeley.edu
2. UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
- 一言キャッチ:UC最大・最も象徴的なキャンパス。バークレーと双璧をなす名門。
- 所在地・アクセス:ロサンゼルスのウェストウッド地区。ビバリーヒルズ・サンタモニカ・ハリウッドが近い。LAXから約30分、ダウンタウンLAから約20分。地下鉄Purple LineのWestwood/UCLA駅から徒歩圏内。
- 設立・規模:1919年創立。学部生約30,000人+院生約12,000人。419エーカー・163棟、100以上の学部・学科。学部の出願者数は全米最多クラス。
- キャンパスの雰囲気・象徴:ゴシック様式のPowell LibraryやRoyce Hallが象徴。晴れの多い開放的なキャンパス。「インターネット誕生の地」(1969年、最初のデータ送信)。
- 強い分野・人気専攻:社会科学・生物学・心理学が人気。映画・TV・演劇の分野に定評。CS(コンピュータサイエンス)・数学なども強いです。
- 評判・ランキング:US News全米15位前後(公立トップクラス)、THE世界大学ランキング18位前後。
- 進路・キャリア:スポーツ強豪で五輪メダリストを230人以上輩出。エンタメ・研究・ビジネスなど幅広い業界への強い卒業生ネットワーク。
- 留学生・日本人データ:留学生は約6,200人(約14%)。日本人は約165人(2020年参考・日本人留学生からの人気は全米2位)。
- 合格率・編入:新入生の合格率は約9%(2024年秋)。編入合格者の93%がカリフォルニアのコミュニティカレッジ出身。
- 寮・住まい:大学寮が充実。
- 費用メモ:州外・留学生としての学費+LAの生活費。詳細は「お金を知る」ページへ。
- 公式サイト:ucla.edu
3. UC San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校/UCSD)
- 一言キャッチ:理系・研究に強い実力校。
- 所在地・アクセス:サンディエゴ郊外の高級別荘地ラホヤ(La Jolla)。ビーチまで徒歩約5分、海と丘があり、年間を通じて温暖で治安も良好(※詳細はClery Actレポートで確認)。
- 設立・規模:1960年創立(UCで7番目、比較的新しい大学ながら急成長)。学部生約30,000人+院生約8,000人。200以上の学位プログラム。2,141エーカーの広大なキャンパス。
- キャンパスの雰囲気・象徴:宇宙船のような象徴的建築のGeisel Library。隣接する世界最古・最大級の海洋研究機関スクリップス海洋研究所。
- 強い分野・人気専攻:理系・工学・生命科学・海洋・医学に強い。経済・電気工学・CS(コンピュータサイエンス)は留学生にも人気です。
- 評判・ランキング:全米屈指の研究大学。世界ランキング約60位。
- 進路・キャリア:研究・STEM(科学・技術・工学・数学の分野)・バイオ・海洋分野に強く、大学院・研究職への道が開ける。新入生の在籍継続率は約94%と高い。
- 留学生・日本人データ:留学生は約8,400人(約21%)。日本人は約111人(2020年参考・日本人留学生からの人気は全米24位)。
- 合格率/編入:新入生合格率 ※要確認(一般に約24〜27%と言われる)。
- 寮・住まい:8つのカレッジそれぞれに寮・コミュニティがあり、大規模大学でも“顔の見える”サポートを受けやすい。
- 公式サイト:ucsd.edu
- ※サンディエゴ州立大学(SDSU)やサンディエゴ大学(USD)とは別の大学。
UC San Diego独自のカレッジ制度:UC San Diegoでは、専攻とは別にカレッジという学部生の所属単位があります。カレッジごとに一般教養の条件や学生支援が異なります。これはUC全校に共通する制度ではありません。
05|学校比較一覧
コミカレ4校
| 学校 | 所在地 | 総学生数 | 留学生 | 日本人 | UC編入の手応え(2024秋)※ | 寮 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SMC | サンタモニカ | 約34,000 | 約1,700〜3,300 | 上位国籍・要内訳 | UC編入者数が州内最多 | なし |
| DVC | プレザントヒル | 約23,000 | 要確認 | 要確認 | UC出願者の約80%が合格 | なし |
| OCC | コスタメサ | 大規模 | 要確認 | 要確認 | UC・CSU編入 高水準 | あり |
| De Anza | クパチーノ | 約17,000〜 | 約800(在籍の約7%) | 要確認 | UC出願者の81%が合格 | なし |
比較上の注意:編入者数、出願者の合格割合、主観的な評価は異なる指標です。現在の表にはこれらが混在しているため、学校の優劣や個人の合格可能性を直接比較する用途には使えません。数値をそろえるには、同じ年度・対象者・指標の公式データが必要です。
UC3校
| 大学 | 所在地 | 総学生数 | 留学生(比率) | 日本人(参考・2020) | 日本人人気(全米) | 新入生合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| UC Berkeley | バークレー | 約42,000 | 約6,800(約16%) | 約141人 | 6位 | 難関(約11%・要確認) |
| UCLA | ウェストウッド(LA) | 約46,000 | 約6,200(約14%) | 約165人 | 2位 | 約9%(2024秋) |
| UCSD | ラホヤ(サンディエゴ) | 約40,000 | 約8,400(約21%) | 約111人 | 24位 | 要確認(約24〜27%) |
