UC Berkeley Cognitive Science専攻 〜 Koji

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プロフィール

出身コミカレ Diablo Valley College
専攻 Cognitive Science
進学先大学 UC Berkeley
UC Berkeleyのキャンパス写真

インタビュー

Q. 日本の高校卒業後、どのようにしてアメリカに進学しようと決めましたか?

A. 高校2年の終わりに、自分の将来を見つめ直した時期があって、それまでの高校の方針(国公立第一主義や詰め込み型の学習)に違和感を持ち始めました。 そんな時、たまたま家にあったNICのパンフレットを見て、「アメリカ進学」という選択肢を現実的に考えるようになりました。 もともと中学時代のニュージーランドホームステイで海外の教育に憧れを抱いていたのもあって、「学ぶって本来こういうことなんだ」と感動した体験が大きかったですね。 それがきっかけで、日本の高校を辞めてNICに編入し、そこからアメリカの大学を目指す道に進みました。

Q. 最初に通った学校はどこですか?

A. 最初は千葉県内の普通の公立高校に通っていました。 ただ、学校の方針と自分のやりたいことにギャップを感じて、高校2年の終わりに退学し、NICインターナショナルハイスクールに転校しました。 そこで1年間、英語やアメリカ進学の準備に集中して、そこからカリフォルニアにあるDiablo Valley College(DVC)に進学しました。

Q. なぜDVCを選んだのですか?

A. 子供のころに母親から「バカヤンキーでも死ぬ気でやれば世界の名門大学で戦える。」(鈴木琢也 著)という本を買ってもらって読んでいました。 その名門校というのがUCBのことでした。 そこからUC Berkeleyへの編入を目指すようになりました。 DVCはバークレーへの編入実績が全米トップクラスだったので選びました。

Q. DVCでの成績はどうでしたか?

A. GPAは3.87でした。全体としては良い成績を収めることができたと思っていますが、個人的にはもう少し伸ばせたという悔しさも残っています。 というのも、物理と数学でそれぞれBを取ってしまい、それがGPAに大きく影響しました。特に、ある数学の科目ではファイナルで思うような結果が出せず、それまで90点台後半だった成績が大きく下がってしまったのは印象に残っています。 それ以外の科目では、基本的にすべてAを取ることができました。3年間在籍していたため履修科目数も多く、常に高い成績を維持するには相応の努力が求められました。

Q. どのようにしてよい成績をとり続けましたか?

A. 一番意識していたのは、情報収集と事前準備です。アメリカの大学では、同じ科目でも担当する教授によって評価基準や課題の内容が大きく異なるため、履修前のリサーチは非常に重要でした。 具体的には、「Rate My Professors」といったオンライン評価サイトに加えて、Buchi留学が提供していた授業レビューのデータベースを活用しました。 そこには過去にDVCで授業を受けた日本人学生による詳細なフィードバックが集められており、教授の教え方や試験の傾向、成績の付け方など、非常に実践的な情報が得られました。 また、実際にその授業を履修した先輩方に直接連絡を取り、具体的なアドバイスをいただくこともありました。

Q. なぜそのメジャーを選んだのですか?

A. 最初はコンピューターサイエンス(CS)を専攻していましたが、物理でBを取ってしまったことがきっかけで、UCBに編入するのが難しくなるかもしれないと感じました。このタイミングで、自分の興味により合ったメジャーを再考する必要があると考え、認知科学のメジャーがあることを知ることになりました。 もともと私はAIに興味を持っていて、特に感情や倫理的な判断を持ったAIの開発に魅力を感じていました。 認知科学は、哲学や心理学、神経科学といった学際的な分野が組み合わさっており、人間の認知や意思決定のメカニズムを解き明かす学問です。 この分野なら、AIの倫理や感情、さらには社会との関わりについて深く学ぶことができると考えました。

Q. UC編入に向けて行った課外活動はありますか?

A. まず、DVCでは日本人学生会のセクレタリーとして活動していました。また、アプリ開発にも取り組み、教育系アプリの開発プロジェクトに参加しました。 このアプリは、ユーザーが特定のスキルを習得するために互いに教え合うことができるインタラクティブなプラットフォームを提供しようというものでした。 さらに、DVCでの夏休みには、CSメジャーを目指していた時期にロボット制作に挑戦しました。超音波センサーを用いて障害物を避ける自律型ロボットを作成しました。 その他にも、ピアノを友達に教えたり、和太鼓の演舞を行ったりと、多様な課外活動に参加していました。

Q. UCB卒業後のキャリアプランは?

A. UCB卒業後のキャリアについては、まず日本での就職を考えています。具体的には、ボスキャリなどのイベントを通じて、企業に就職する予定です。 その後、アメリカの大学院に進学し、博士課程を目指すつもりです。認知科学やAIの研究を深め、研究職としてアメリカで働くことが最終的な目標です。 学部卒業後にすぐにアメリカでの就職を目指すのではなく、一度日本でキャリアを積んでから、再びアメリカに戻り、さらに学問を深めるための選択をしようと考えています。 日本での就職は、学費を稼ぐためでもあり、また修士課程、博士課程へのステップアップを見据えての準備でもあります。 このように、最初は日本で経験を積み、その後再びアメリカで研究者として活躍する道を選ぼうと考えています。

Q. これからコミカレやUC編入を目指す人に伝えたいことは?

A.「準備はとにかく早めに」が一番のアドバイスです。UC編入は、いかに早くから計画的に動けるかが鍵になります。 課題、課外活動、PIQなど、やるべきことは多いですが、ひとつひとつ丁寧に取り組めば必ず結果に繋がります。今日できることだったら、なるべく今日終わらせた方が絶対いいですね。 また、「運勢」は“勢いを運ぶ”って書きますから、やはり勢いよくやっていかないと、やっぱ運勢は良くならないかなっていう感じです。